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2005年 09月 17日

—民主にらみ“広報合戦”—

読売新聞(朝刊):2005年1月7日

—民主にらみ“広報合戦”—
 ◆PRにプロの知恵

 一月六日、自民党本部での「仕事始め」の式。武部幹事長ら党の幹部や職員でごった返す会場に見慣れない会社員の姿があった。

 PR会社「プラップジャパン」(本社・東京都渋谷区渋谷)の社員だ。

 自民党は広告会社ではなく、PRを専門とする企業とコンサルタント契約を結ぶことを内定した。むろん、結党以来、初めてのことである。

 「小選挙区になって大きく変わったのは、政党のイメージが良くないと勝てなくなったことだ。民主党はイメージだけで勝負している。自民党は今までカンと経験で戦ってきたが、今後はプロの知恵を借りたい」

 安倍晋三幹事長代理はPR会社起用の理由を、こう説明した。
 ■戦術への批判

 二〇〇四年八月四日、自民党本部で開かれた党改革検証・推進委員会。出席した若手議員から、参院選を指揮した青木幹雄参院議員会長の責任を問う声とともに、執行部の広報のまずさを批判する声が相次いだ。

 「自民党は参院選の終盤で突然、民主党を批判する新聞広告を出したが、有権者の評判は非常に悪かった。何の戦略もない、思いつきだったのではないか」

 自民党は、参院選と前年の衆院選で、いずれも新聞やテレビなどに20億円前後もの広告費を投入した。自民党幹部は「民主党に広告費でひけをとることはない」と胸を張った。にもかかわらず、有権者の心を十分につかめなかった。

 民主党の広報の特徴は、米国系PR会社「フライシュマンヒラードジャパン」(本社・東京都中央区築地)を早くから起用していることにあると言われる。フライシュマンヒラードは二〇〇三年から徹底した世論調査により、民主党のイメージ戦術を考え、それに基づいて広報を展開してきた。民主党がフライシュマンヒラードに支払ったコンサルタント料はその年、約1億4760万円にのぼった。

 「フライシュマンヒラードを使って世論調査をした結果、国民は自信を失い、『強さ』にあこがれているということが分かった。それで二〇〇三年の衆院選で、『強さ』をアピールする戦術をとった。党内には『民主党のイメージにあわない』との意見もあったが、結果は正解だった」

 民主党幹部の証言だ。
 ■コンペで決定

 自民党がプラップジャパンの起用を決めたのは、二〇〇四年九月に実施したコンペの結果によるものだ。六つのPR会社が参加した。課題は、「最もダメージを最小化するための対応策」。こんな提案を求めた。

 一、年金問題について自民党はどのように国民にアプローチしていくべきか。

 一、日本歯科医師会側からの献金問題に自民党としてどう対応すべきか。

 一、小泉首相の「人生いろいろ」発言で記者団から幹事長にコメントを求められた場合の対応は?

 プラップジャパンは一九七〇年の設立。業者選定にかかわった世耕弘成参院議員は「民主党が外資系に頼るのなら、自民党は日本系でいく」と、民主党への対抗心をあらわにした。
 ◆「人材育成が先決」の声も 若手VSベテラン

 安倍、世耕両氏ら中堅・若手がけん引する党改革には異論もある。ベテランの議員や党職員からは、こんな話を聞いた。

 「国民は、政党の党首や選挙の候補者が信用するに足る人かどうかを見て、一票を投じる。若手議員は、見てくれだけを気にして、マネキンに次々と服を取り換えるような話ばかりしている。立派な総裁、候補者を作る努力をすることが先じゃないのか」

 巨額のコンサルタント料を払いながら、有権者から、「厚化粧の自民党」と受け止められてはかなわない、との声もある。

 こうした党内の慎重論に押される形で、武部幹事長は、プラップジャパンとの契約に「半年間は試用期間」との条件をつけた。

 効果がなければ、契約打ち切りもあり得るというわけである。

 PR会社をどこまで活用できるか。自民党は戦術論での意見対立を抱えたまま、民主党との新たな「広報合戦」に臨むが、人材をどう獲得し、リーダーとして育てるかという問題意識はもちろん若手にもないわけではない。

 だからこそ、安倍氏らは候補者の「公募」という手段にかけようとしている。

 〈PR会社〉 企業のイメージアップやマスコミ対策など広報活動を専門としている。広告代理店は企業の依頼に応じて新聞、雑誌の広告や、テレビCMなどの媒体を有料で買い取り、宣伝活動を行うことを主業務としているが、PR会社は「ニュースになりそうな情報を流し、記事として掲載してもらうことに比重を置く」という。


PR会社、選挙戦の攻防
【ゲンダイネット 8月15日 10時00分】

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 突然の選挙戦突入で大忙しなのは議員センセイだけじゃない。昼夜を分かたずフル回転しているのがPR会社だ。選挙の命運を握る“陰の参謀”とされるだけに責任重大。彼らはどう存在感を示すのか。

 プラップジャパン——。この7月ジャスダックに上場したばかりのPR会社だ。1月に自民党と契約を結び、「立党50年プロジェクト」や「候補者公募」などのほか、党内のさまざまな広報活動に普段から携わっている。
 自民党が広告会社ではなく、PRを専門とする企業を使うのは初めて。同社の起用を決めたのは「プロの知恵を借りたい」(党幹部)という理由からだ。03年の衆院選、04年の参院選で、民主党の攻勢にあって期待した結果を残せなかった反省がある。
 プラップジャパンはどんな活動をしているのか。同社も自民党本部もなぜか口を閉ざして語ろうとしない。口外したくないほど大きな役割を担っているからか。自民党関係者がこう話す。
「プラップの担当者は、ふだんから党広報本部長とともに行動することが多く、幹事長室や政務調査会などのメンバーともつながりが深いですね」
 さまざまな提案から文言のアドバイスまで広告の手法を用いたアプローチが得意。当の党広報本部長もマスコミ取材に対して、「第三者の視点は刺激になる」とプラップの役割を評価する。

 民主党をサポートするのが米系PR会社の「フライシュマンヒラードジャパン」。2度の選挙で民主党の躍進を支えた実績を持つ。世論調査などマーケティング手法を取り入れたメディア戦略がうまいと評判だ。
「党が決めた方針を具体的なカタチにするのが彼らの仕事。キャッチフレーズやコピーなどイメージづくりに長けている」(民主党関係者)
 04年参院選で岡田克也代表の“頑固さ”を売り出したのも同社の手法だった。
 岡田代表のテレビ出演では、限られた時間内で収まるメッセージをつくり、併せて話し方も指導。化粧もするというきめ細かさだ。
 気になるのはプラップとフライシュマンの攻防の行方だ。
「選挙は郵政解散。本来なら小泉自民党対岡田民主党という対立軸だが、今回は複雑。自民党は郵政に反対した議員潰しも同時にやらなければならないからだ。初めて選挙を手がけるプラップには荷が重い。その点、民主党は争点を郵政ではなく、政権交代に置いて戦おうとしているのでやりやすい。フライシュマンに有利でしょうか」(マスコミ関係者)
 軍配はどちらに。
【2005年8月12日掲載】
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by thinkpod | 2005-09-17 06:14 | 政治経済


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