2007年 01月 15日

核保有へ明確な国家意思を~黒船あらわる

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核保有へ明確な国家意思を
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              平井修一

太平の眠りを覚ます上喜撰

たった四杯で夜も眠れず

「上喜撰」は当時の高級ブランドの日本茶だそうで、言うまでもなくペ
リー提督率いる黒船、蒸気船とかけたものだ。

このとき、すなわち嘉永6年(1853)、日本人は蒸気船を初めて見、西
洋の工業力を知った。航海を学び始めたのが安政2年(1855)、かくて
万延元年(1860)正月には米国へ向けて太平洋へ乗り出した。黒船を見
てからわずか7年、咸臨丸は無寄港でサンフランシスコに到着した。

「少しも他人の手を借りずに出かけて行こうと決断したその勇気といい、
その技量といい、これだけは日本国の名誉として、世界に誇るに足るべ
き事実だろう」(福沢諭吉)

黒船の衝撃はメガトン級だった。当時の世界は弱肉強食、すさまじい格
差社会で、弱ければ強者の支配と収奪を受け入れるほかないというのが
国際社会の常識だった。国防に万全を期さなければ植民地になってしま
う、富国強兵のためにはどうすべきかという議論が高まり、明治維新で
体制を一新、殖産興業を猛烈な勢いですすめ、軍事力と工業力をつけて
いった。

黒船に驚いてから半世紀も経たぬうち、明治38年(1905)には世界最強
といわれたバルチック艦隊を撃破し、ロシアの南進を止め、強国の仲間
入りをした。まさに疾風怒濤、疾駆する青春だ。

中国、ロシア、北朝鮮は、安倍総理の言う「自由、民主、人権、法の統
治」とはまったく相容れない国である。日本と事を構えることになれば
軍事力ですべてを決しようという暴力国家で、平和的な話し合いなどが
通じる相手ではない。

「外交は血を流さない戦争、戦争は血を流す外交である」(毛沢東)と
いうのが三国共通のDNAだ。北朝鮮の傀儡政権といってもよい韓国に
もその血は流れているから、隣国はすべて脅威である。

暴力団は話がこじれると銃をぶっぱなす。暴力国家は核ミサイルで脅し
をかける。中国は尖閣諸島を狙い、ロシア、韓国は日本領土を侵略して
いる。北朝鮮は多くの日本人を誘拐し、日本攻撃に備えて工作員を養成
している。いつ暴発してもおかしくない国ばかりだ。

1945年以降、冷戦が始まったが、大国間で戦争は起きていない。核抑止
力が有効に働いているからだ。インドとパキスタンは双方が核を持つこ
とで戦争が抑止されている。イスラエルが自国を亡ぼそうというアラブ
の暴力国家に囲まれながら存続しているのは核を含めた圧倒的な軍事力
があるからだ。

1945年、日本は人類史上初めて核攻撃を受けた。もし、日本にサンフラ
ンシスコ、ロサンゼルスを報復核攻撃する能力があれば、アメリカは原
爆を落とさなかっただろう。核抑止力がなかったから日本は核攻撃を受
けたのである。

核による無差別攻撃で30万人を殺されたにもかかわらず、この歴史か
ら現実を学ばなければ、30万人は犬死だ。

中共は「国民がパンツ1枚になっても(ひもじくなっても)核を持つ」
という明確な国家意思で800基の核ミサイルを持った。現在、我が国
にとって大事なのは、「抑止力のために核を持つ。持たなければ日本の
将来はない」という明確な国家意思だ。

この国家意思があれば、黒船を見てから7年で太平洋を越えた日本人だ
もの、勤勉努力、創意工夫、忍耐で自前の核武装は早急に可能だろう。
イスラエルのように米国から調達する方法だってある。

まず明確な意思を持ち、達成へ向けてありとあらゆる可能性を探るべき
だ。ありもしない核の傘を夢想し、ソロバンだけを持っていれば生きて
いけるという時代ではなくなったのである。

http://www.melma.com/backnumber_108241_3501411/




■黒船あらわる

 1853年7月8日(嘉永6年6月3日)、マシュー・ペリー提督率いる4
隻の米国艦隊が浦賀に現れ開国を求めました。そして二度目の来航
(1854年2月13日)で日米和親条約を結び帰っていきました。

■33の献上品

 二度目の来航時には、「半未開人」である日本人を脅かして交渉
を有利に運ぶ為、いわゆる「文明の利器」を将軍への献上品につか
いました。其の中に蒸気機関車がありました。

 蒸気機関車に試乗した幕府役人河田八之助は「火発して、機活き、
筒煙を噴き、輪皆転じ、迅速(時速32キロ)飛ぶが如く」と日記に
描写しています。

■ロシア艦隊の蒸気機関車

 1853年(嘉永6)年7月ロシア・プチャーチンの艦隊が長崎に入
港。米国艦隊より6ヶ月早かった。この時にロシアは蒸気機関車の
模型を艦内で走らせていました。

  「(露人は)蒸気車をシッポク臺のうえにて
   まはしてみせたり。5寸ばかりもあるべし。
   飛ぶがごとくにまはるなり。これはよき焼酎
   をもやして、それにてまわす車なり。

   ムスコウ(モスクワ)よりヘトル(ペテルブ
   ルグ)迄、280里(1,120km)を人500人をのせ、
   数艘の車をひきて一日にゆくと申すなり」
       
       「長崎日記」
       川路左衛門尉聖謨(幕府応接掛)


■巧みな方向転換

 日本の歴史を学校で習った時には、幕府方の慌て振りが強調され
ておりますが、これは幕府に限ったことではありませんでした。後
に倒幕と傾いていく長州にしても薩摩にしても一戦を挑んで手痛い
打撃を受けております。

 そしてさっさと方針を変えた日本国は開国に向かうわけでありま
す。ここが凄い所で、以後アジア地域において一足も二足も先に近
代へと突入していきます。

■クラフトマンシップ(熟練した職人の技巧)の国

 ペリーと共にきた随行員の一人は、蒸気機関車を触っている日本
人達をみて、「クラフトマン・シップに富んだこの国は将来立派な
工業国になるであろう」と予言しました。

 最近の日本には、あたかも物作りを止めてしまえ、金融で儲けろ
とでも云う様な意見もあります。しかし、民族には民族にあった行
き方もあると思います。伝統を振り返へりながら、適切に誘導する
識見が政治に求められます。

 米国の言うことが全て正しいとするのなら、日本の国土や人口も
米国並みの国土と人口が必要になるでしょう。

   「これぞ閉めたまま鍵をなくした玉手箱だ。これぞ
    各国が金力と武力と奸策とを使い、無駄骨折って
    手なづけようと覗ってきた国である。

    これぞ巧みに文明の差出口を避け、自己の知力と
    法規によって敢えて生きんとしてきた人類の大集
    団である。

     外国人の友誼と宗教と通商とを頑強に排撃し、
    この国を教化せんとする我々の企図を嘲笑してい
    る国である」

            「日本旅行記」
              露小説家ゴンチャローフ
             (プチャーチン使節団の随行員)

http://blog.mag2.com/m/log/0000013290/108027264.html
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by thinkpod | 2007-01-15 02:20


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