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2006年 08月 31日

マッカラム・メモ

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「日本をおびき出せ!」
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            平井修一(投稿)

「日本をおびき出せ!」マッカラム・メモが語る真珠湾攻撃の真実

勉強不足で「マッカラム・メモ」の存在を知らなかった。ググったら英語
の以下のサイトがあったので、翻訳してみた。

http://www.whatreallyhappened.com/McCollum/

真実はこうだ!

政府があなたに学んで欲しくない歴史 「マッカラム・メモ」

1940〔昭和15〕年10月7日、米国海軍諜報部のアーサー・H・マッカラ
ム少佐(Lieutenant Commander Arthur McCollum)は、海軍提督のウ
ォルター・アンダーソン(Navy Captain Walter Anderson)と提督ダ
ドリー・ノックス(Navy Captain Dudley Knox)に、ひとつのメモを
提出した。アンダーソンとノックスは、ルーズベルト大統領が最も信頼
を寄せる軍事顧問の一員である。

マッカラム・メモは、日本に米国への攻撃を挑発するための8段階のプ
ランを詳述している。ルーズベルト大統領は1941年においてメモに記載
されている8つの推奨プランのすべてを実行した。

8番目の挑発のあとに日本は(米国を)攻撃した。国民は(政府から日本
の攻撃は)驚天動地、諜報の失策と聞かされていた。そしてアメリカは第
2次世界大戦へ参戦した。

このメモは、米国政府が日本の攻撃を引き出したかったことを証明して
おり、1994〔平成6〕年に機密扱いを解除された。真珠湾の真実が明ら
かにされるまで50年もかかった。我々は9・11の真実が明らかにな
るのにそれくらい待たなければならないのだろうか。

マッカラム・メモ

0p-16-F-2 ON1 7 October 1940

指揮官のための覚書

タイトル:太平洋における情勢予測と米国のとるべき行動

 1)米国は、現在ヨーロッパにおいてドイツ、イタリアと敵対的な関
係にあり、同様に東洋においては日本と敵対している。(東西で)敵対的
な陣営に挟まれたロシアは現在は中立的であるが、日・独・伊の枢軸国に
傾斜する可能性があり、ロシアの枢軸国に対する友好的な態度は、欧州
戦線における枢軸国の戦争遂行に有利に働く可能性がある。

独・伊は欧州において有利に戦争を展開しており、全欧州は彼らの軍事支
配下にあるか、ないしは卑屈な態度を強いられてきた。

大英帝国のみが実際的に戦争により、独・伊およびその衛星国の支配の拡
大に対抗している。

 2)米国は当初より欧州の衝突に対しては冷静なスタンスをとってき
た。それは、独・伊が、欧州の戦いの成り行きについて米国民の無関心が
続くように可能な限り努めるだろうという見方が根拠にある。

逆説的には、独・伊の軍事的な成功は、英国に対する米国の同情と物資の
支援を拡大することにつながってきた。現在まで米国政府は戦争を短期
化するためのあらゆる支援をするという政策を採っているが、情勢は緊
迫しており、ごく近い将来に英国を全面的に支援することになるだろう。

米国に、利害関係のない傍観者という役割を演じさせようという独・伊の
外交の失敗により、独・伊は欧州以外での米国の安全保障に脅威を与える
政策をとらざるを得なくなった。

枢軸国のグループによる中南米での革命の脅威や、極東における活動的
な日本の攻勢が顕著である。これらのことから米国は迷い、自国の安全
保障に脅威を覚え、それが結果的に純粋に防衛的な見地から、英国を守
るということになった。

この結果、独・伊は最近、米国に対抗するため日本と軍事同盟を結んだ。
この条約及び3国の指導者の言を信じれば、全体主義の3国は疑う余地
なく米国への戦争に合意したと思われ、米国をして英国への支援、ある
いは東洋における日本の狙いの阻止へ向かわせた。

さらに独・伊は、米国の英国支援は戦争を引き起こすから反対、あるいは
英国敗戦後にしろと決定する権利を持っていると主張している。

つまり、英国が敗れた後に、3国は米国を早期に攻撃するかどうかを決
めることになる。地理的に見ると、独・伊はいずれも日本に物資を支援す
る位置にはない。

一方で日本は英国支配地、さらにオーストラリア、インド、蘭領東イン
ドからのルートに脅威を与え、攻撃することに力を発揮できる。こうし
て欧州における枢軸国に対する英国の戦いを物理的に弱めるだろう。

この貢献と引き換えに日本はアジア全域でのフリーハンドを得て、アジ
アを獲得することが可能だと見ている。さらに独・伊が全力で米国の注意
をひきつければ、米国の対日攻勢を防げるということになる。

ここで再度、枢軸国・日本の、米軍を移動不能にするという外交のもう
ひとつの例を見ることになる。脅威と警告は米国の考えを困惑させ、迅
速な行動をとることを阻害してきた。

欧州における枢軸国あるいは極東における日本が望む最終目標は、両地
における米国による迅速かつ軍事的な行動であることはあまり強調され
てはならない。

 3)ヨーロッパ情勢分析のなかには、いま米国ができることはほとん
どないが、即座に英国を支援すべきだ、という結論に導くものがある。
我々は英国支援に派遣できるほど訓練をつんだ軍隊もないし、少なくと
も1年はかかるだろう。

現在は英国への物資の流入を増やそうと努めており、実践的なあらゆる
方法で英国防衛を支えており、この支援は疑いなく拡大していくだろう。

一方で独・伊は、英国が戦争を継続し、英国海軍が大西洋を支配している
限り、米国に対してできることはほとんどない。米国にとって危険があ
るとすれば、大英帝国が早々と敗退し、艦船が枢軸国に渡ることである。

万一にもそのようなことにならぬよう、英国との同盟、少なくとももう
ひとつの地域(太平洋)での英国に対する圧力の排除が必要になる。要約
すれば、英国艦船が大西洋で制海権を維持し、米国に対し友好的である
限り、大西洋における米国の安全に対する脅威は小さい。

 4)太平洋において、独・伊と同盟した日本は英国の安全保障にとり明
確な脅威である。英国が撤収すれば日・独・伊のパワーは米国に向けられ
る。バルカン半島、北アフリカ、スエズ運河に対する独・伊の力強い攻撃、
日本によるシンガポールへの脅威あるいは攻撃は、大英帝国に深刻な結
果をもたらすだろう。

日本を方向転換あるいは中立化させることができれば、スエズ運河攻撃
の成果は枢軸国にりそれほどのメリットはないだろう。そうした成功は、
インド洋から英国の海軍力を事実上排除しなければ得られないからだ。

そうして日本へのヨーロッパからの供給ルート、アジアから独・伊への資
源輸送ルートを開くことは、英米がヨーロッパ封鎖(を放置しなければ)、
おそらく日本にとっての効果は部分的だろう。

 5)第3の項目で指摘したが、欧州情勢を即座に回復させるために米
国ができることはほとんどないが、日本の攻撃的な活動を効果的に無力
化することはできる。英国への米国物資支援を減らすことなくできるこ
とだ。

 6)米国に敵対する日本の現状分析は以下のとおりである。
有利な点 不利な点

1:地理的な強調点  アジアでの戦争に日本列島から150万人が出
  て従事している。
2:集中的な強調点  国内経済、食糧供給は非常に厳しい。
3:経済統制      戦争のための資源、特に原油、鉄、綿が非 
 常に不足している。
4:苦労に慣れた国民 全体的に供給不足。欧州戦争の影響。
5:強い軍隊  基本的な供給は長距離の海上輸送に依存している。
6:技術力のある海軍は3分の2
  米国海軍の力を強めるためには軍需物資の製造・供給の自由な移動が
  不可欠
7:原材料の備蓄   主要都市と工業地帯は極端に空襲に弱い。
8:日本付近は4月まで気象条件により海からの作戦が難しい。
7)太平洋において米国は非常に強力な防衛位置にあり、現時点で海軍
と海軍航空隊は長距離の攻撃作戦能力を持っている。現時点での我が方
の有利な点は、すなわち、

A)フィリピン諸島は依然として米国が保有している。
B)蘭領インドには友好的かつ同盟関係にある政府が支配している。
C)英国は依然として香港とシンガポールを保有しており、両地とも我
  々に友好的である。
D)重要な支那軍は支那の戦場で日本と対峙している。
E)小さな海軍力で日本の南方支援ルートに重大な脅威を与えることが
  でき、既に実行している。
F)ある程度のオランダ海軍力も東洋にあり、米国と同盟すれば価値が
  ある。

 8)以上を考察すると、米国海軍による日本への迅速な攻撃により、
日本は独・伊の英国攻撃にいかなる支援も送ることができないこと、日本
自身も海軍がもっとも不利な時期での戦争を強いられることになり、経
済封鎖により国家の早急な崩壊を強いられることになる、との結論に至
る。

英国とオランダと調整に入ったら、早急に宣戦布告し、それが日本の早
急な崩壊に最も効果的だろう。独・伊が我々を効果的に攻撃する前に、太
平洋での我々の敵を殲滅することができる。

さらに日本殲滅は独・伊に対する英国の地位を強化することは確かであり、
我が方に友好的な国々の自信と支援を拡大することにもなるだろう。

 9)現時点での政治的な意見は、米国政府はこれ以上の苦心をしなく
ても対日宣戦布告ができる、というが、これは信じられない。

我々の役割に応じた精力的な行動により日本人をして彼らの態度を変え
させていくことはかろうじて可能だろう。ゆえに、以下の行動をとって
いくことを提言する。

A)英国と、太平洋における英国基地、とりわけシンガポールの使用に
つ いて協議せよ。

B)オランダと、蘭領インドの基地施設使用、物資獲得について協議せ
  よ。

C)蒋介石の支那政府にすべての可能な支援を与えよ。

D)ひとつの長距離重艦隊を東洋、フィリピン、あるいはシンガポール
  へ派遣せよ。

E)2つの潜水艦隊を東洋へ派遣せよ。

F)主力艦隊を太平洋ハワイ諸島に維持せよ。

G)オランダに、日本の不当な経済要求、とりわけ原油要求には拒否す
  るよう主張すべし。

H)米国は英国との連携のもと、対日貿易を完全にやめる。

 10)これらの手段により日本が明白な戦争行為へ導くことができれ
ば、それが重大であればあるほどよい。我々はすべての事態に対して、
戦争の脅威を受け止めるべく完璧に備えなければならない。

0p-16-F-2 ON1 7 October 1940
要約

1)米国は大西洋と太平洋において敵対的なパワー連合に直面している。

2)英国海軍は大西洋を制しており、この地域における米国に対する敵
  対行動を抑止している。

3)日本は敵対性が高まっており、英国のインド洋航行ルートを攻撃す
  ることにより日本〜地中海の海路を拓こうとしている。
 
4)欧州において英国の反抗が有効であり続ければ日本は進路を転換せ
  ざるを得ない。

5)太平洋における米国海軍は、日本を包囲し反復攻撃し、独・伊への支
援を無効にする能力がある。

6)日本に対して迅速かつ攻撃的な行動をとることで、早い機会に太平
洋における日本の脅威を除去することは米国の国益である。

7)米国が政治的攻勢に出られない間は、東洋に海軍力を増派し、オラ
ンダ、英国と謀って東南アジアにおける日本の侵攻を効果的に阻止すべ
きである。

ノックス提督のコメント

疑いもなく重要な関心事は、英国が敗退しないことである。英国は今、
手詰まり状態で、おそらく善戦はできない。我々がすべきは、少なくと
も手詰まりの状態を確かなものとすることである。

このために英国はさらなる駆逐艦と航空戦力を米国に求めるだろう。可
能性がある限りは、これ(軍事支援)をなすための能力を我々は削ぐべ
きではなく、東洋においては何事にも速攻すべきではない。

英国が安定し続ければ、日本は東洋において慎重になるだろう。こう考
えれば、大西洋における我々の英国支援は、東洋における英米の保護に
なる。

しかし、私はあなた(マッカラン)の段階的行動計画に同意する。両面
(大西洋と太平洋)で準備し、両面で十分強力であることが求められてい
る。

頂門の一針 | melma!
http://www.melma.com/backnumber_108241_3328773/



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「マッカラム・メモ」と日本
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               古澤 襄

ブッシュ米大統領の共和党政権から民主党に政権が移るとすれば、米国
のアジア政策がクリントン政権時代のように”中国重視政策”にスイッ
チ・バックするのだろうか。共和党政権が続く可能性もあるのだから、
今から心配しても始まらないというのが、大方の能天気な日本人の感覚
であろう。

出たとこ勝負が戦略的思考に欠ける日本人の感性だから、何となくうま
く立ち回るかもしれない。もっというならブッシュが退場して、ヒラリ
ー・クリントンでも登場すれば拍手喝采、ヨン様人気ならぬヒラリー人
気で日本中が沸き立つのかもしれぬ。

最近、平井修一氏の「マッカラム・メモ」翻訳で、その全容を知ること
ができた。「マッカラム・メモ」・・・昭和十五年十月七日に米海軍諜
報部のアーサー・H・マッカラム少佐が海軍提督のウォルター・アンダ
ーソンと提督ダドリー・ノックスに提出した戦略メモのことである。

アンダーソンとノックスは、ルーズベルト米大統領が最も信頼を寄せた
軍事顧問の一員。メモは機密扱いで私たちは知るよしもなかったが、平
成六年に五十年ぶりに機密扱いが解除されている。

あらためて読んでみるとルーズベルトは「マッカラム・メモ」のステッ
プ通りに政略を展開し、挑発された日本は無謀な日米戦争に突入した歴
史が明らかにされた。

このメモは読む人によって価値判断が違うのかもしれない。多くの日本
人はルーズベルトが仕掛けた罠に、日本がはまり真珠湾奇襲攻撃をかけ
たということであろう。

マスコミが取り上げるとしたら、この視点になる。オーソドックスなの
だが”ルーズベルトの罠”は、これまでも言われてきた。その補強材料
にはなるが、目新しいものではないともいえる。

私が注目したのは、同盟国である英国に対する分析と支援計画である。
この戦略思想は民主党大統領であろうと共和党大統領であろうが英国支
援で一貫している。米国は建国以来、自国の国益を最優先に考え、時に
はモンロー主義の様に孤立政策も厭わなかった。

第1次世界大戦でも第2次世界大戦でも米国は最初から参戦していない。
途中から参戦して、双方の交戦国が疲弊したのをよそにして戦後一人勝
ちの繁栄を手中にしている。悪くいえば”火事場泥棒”的な戦略思想を
とった。

私は、この戦略思想を!)多民族国家からくるコンセサスの遅れ!)英国に
対してはアングロサクソンの連帯感・・・と理解していた。だが「マッ
カラム・メモ」は、優勢なナチス・ドイツやムッソリーニのイタリアに
対し英国が戦争を継続し、英国海軍が大西洋を支配している限り、米国
には影響は及ばない。

米国にとって危険があるとすれば、大英帝国が早々と敗退し、その艦船
が枢軸国に渡ることである・・・と言い切っている。

ヨーロッパが独伊枢軸国の支配下に置かれ、英国海軍の艦船がナチス・
ドイツの手に渡れば、大西洋は米国にとって安全な海ではなくなる。そ
れは米国の安全を危うくするから、米兵の犠牲を覚悟で参戦するという
選択になる。アングロサクソンの連帯感などという甘い思考など微塵も
ない。

ひるがえって今日的にいうと、太平洋をはさむ日本と米国の同盟関係に
ついて、米国は「マッカラム・メモ」的な思考をとっているのではない
か。

すでに日本海軍(海上自衛隊)は、アジアで最強の艦艇を保有している。
この艦艇が米国の仮想敵国に渡らないために、米兵の犠牲を覚悟のうえ
で日本防衛に当たるという脈絡になる。すべては米国の国益を守ること
が優先している。

これは共和党大統領であろと民主党大統領であろうと変わるまい。日本
と英国は超大国アメリカの戦略拠点になったというのが厳しい現実であ
る。アジアでいうなら韓国は戦略拠点ではなくなっている。

米ソ冷戦時代には朝鮮半島において共産主義の防波堤として韓国の存在
意義があった。冷戦崩壊後は米兵の犠牲を冒してまでも在韓米軍が駐留
する意義が薄れている。

その現実の中で日本がどう強かに生きるか、米国から押しつけられた日
本国憲法を逆手にとって、日米同盟を維持しながら、自立の道を歩む難
しい道が前途にある。米国の方が日本を必要としているという観点を持
つ時代にさしかかったのではなかろうか。
頂門の一針 | melma!
http://www.melma.com/backnumber_108241_3330893/
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by thinkpod | 2006-08-31 22:20


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