2005年 11月 25日

皇室典範:「小泉首相のこだわり度」に注目 政府・与党内

 「皇室典範に関する有識者会議」の報告書提出を受け、皇室典範改正問題が現実化した中、政府・与党内では「小泉純一郎首相のこだわり度」に注目が集まっている。衆院選の自民党圧勝を受け、求心力を強めた首相のこだわり次第で、政府・与党内の調整の展開が変わってくる可能性があるからだが、改正に向けて「首相は意欲満々」との見方が広がる。
 首相は95年、初めて立候補した自民党総裁選の公開討論会で「私は女性が天皇になるのは悪くないと思う。必ずしも男子直系にはこだわらない」と表明。「改革派」のイメージを打ち出す戦略の一環でもあったとみられ、対立候補だった橋本龍太郎元首相との違いを鮮明にすることを狙ったものと解釈された。
 しかし、首相就任後も自民党内で女性天皇論が議論になった01年5月、記者団に「個人的には女性の天皇陛下でもいいんじゃないかと思う」と発言。政府が有識者会議の設置を固めていた04年12月には「かつては女性天皇も日本に存在していた。今の時代、女性天皇が現れても異論はないと思う」と語るなど、一貫して女性天皇を容認する発言を繰り返しており、かなり「こだわり」が感じられる。
 一方、政府系金融機関改革、三位一体の改革、公務員人件費削減という「小泉改革」の仕上げは年内に決着するとみられ、政府・与党内には、首相がその後、皇室典範改正を政権の中心テーマに据え、政権浮揚の切り札にするとの見方もある。
 男系男子維持派からは「織田信長も豊臣秀吉もやらなかったことを小泉がやろうとしている」との批判が聞かれる。しかし、今の首相にとっては、むしろ意欲をかき立てる声になっているとの見方もできそうだ。自民党内の慎重派には「首相なら『女性・女系を認めないのは抵抗勢力』とやりかねない」との警戒感も生まれている。【衛藤達生】
毎日新聞 2005年11月24日 20時59分
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20051125k0000m010107000c.html


皇室典範:有識者会議報告書「大変意義深い」小泉首相
 小泉純一郎首相は24日、皇室典範に関する有識者会議が報告書を提出したことについて、「大変意義深い報告だ。世襲による天皇制が安定して継承されなければならないという考えだと思う」としたうえで、「来年の通常国会に法案を提出するよう準備を進めていかねばならない」と語った。一方、女性・女系天皇の容認に反対の声があることについては「民主主義の国だから賛否両論ある。国会で十分に審議し、大方の国民の理解を得られるようにしたい」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
毎日新聞 2005年11月24日 20時54分
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20051125k0000m010104000c.html


皇室典範:有識者会議報告書に与野党幹部コメント
 皇室典範に関する有識者会議の報告書に対する与野党幹部のコメントは次の通り。
 ▽武部勤・自民党幹事長 大変意義深い報告が出された。評価したい。広く国民の声を聞いて成案をまとめ、次の国会で実現できればと願っている。(女性・女系天皇の容認は)いいことだ。
 ▽市田忠義・共産党書記局長 天皇が男性という合理的な根拠はなく、女性・女系天皇を認めることは賛成だ。(長子優先は)吟味したい。法案(皇室典範改正案)への対応は皇族が増えるという問題などもあるので、詳細をよく検討したい。
 ▽福島瑞穂・社民党党首 男性しか天皇になるのを認めないのは、男女平等の観点から間違っている。天皇制はどうあるべきかの議論はあるが、法案には基本的に賛成だ。ただ、女性天皇を認めれば宮家が増える。予算の問題もあり、上限設定などの工夫が必要だ。
 ▽冬柴鉄三・公明党幹事長 有識者会議が、男系か女系かなど問題とされていた点を十分に調べたうえで結論を出したのだから、答申内容はそのまま立法化すべきだ。いろいろ議論すべきものではない。
 ▽鳩山由紀夫・民主党幹事長 将来女性天皇が誕生する可能性が開かれた。その方向は尊重されるべきだと思う。長子優先か男子優先かの議論は、党としてまだ意見をまとめていない。焦眉(しょうび)の急だという議論でもない。慎重な判断も必要だ。
毎日新聞 2005年11月24日 20時56分
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20051125k0000m010105000c.html
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by thinkpod | 2005-11-25 00:16 | 政治経済


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