2005年 11月 10日

アジア秩序、日本に期待 陳・台湾総統が本紙と会見

2005年11月10日03時01分

 台湾の陳水扁(チェン・ショイピエン)総統は9日、台北市内の総統府で朝日新聞記者のインタビューに応じ、「中国の台頭に対して、日本はアジア太平洋でもっと積極的な役割を果たして欲しい」と述べ、地域の秩序維持のため、日本がより大きな責任を負うよう求めた。


 陳総統は中国台頭などで地域の安全保障環境が大きく変化していると指摘。中国の安保戦略について、台湾との統一だけでなく、地域的な影響力をめぐって日本や米国と競い合うことも念頭に置いて太平洋に進出することが狙いだと説明した。

 そのうえで、日本に対しては「政治、軍事面でリーダーシップを発揮できる」と語り、地域安全保障により積極的な関与を求めた。具体的には、国連平和維持活動への参加拡大に加えて、地域諸国間の戦略的均衡を維持する「バランサーになることができる」と説明。日本の改憲論議についても、自衛隊の役割拡大という観点から「非常に関心を持っている」と述べた。


 政治的緊張が続く中国との関係正常化については「当然期待する」として、胡錦涛(フー・チンタオ)国家主席との直接対話に意欲を示しつつも、台湾野党との交流を進めるなどの最近の中国の動きに対しては「統一を狙い、台湾内部をばらばらにするものなら受け入れられない」と警戒感を示した。

 日米両国が今年2月の安全保障協議委員会(2プラス2)で、在日米軍再編の前提としてまとめた共通戦略目標に、「台湾海峡問題の平和的解決」を含めたことに対しては「感謝する」と語り、今後の日米同盟の変革に強い関心を示した。


 一方で、独自の防衛力増強の必要性を強調。潜水艦、P3C哨戒機、パトリオットPAC3ミサイルなどの米国からの兵器調達計画が、野党の反対で4年以上も滞っていることは「遺憾」と表明した。

 さらに、台湾が初めての「国家安全戦略報告書」を策定中であることを明らかにして、防衛予算を08年までに、対GDP(域内総生産)比3%に引き上げる方針を書き込むことも明らかにした。

日本に期待 陳・台湾総統が会見
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by thinkpod | 2005-11-10 03:42 | 未分類


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