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2005年 10月 01日

根室沖「当て逃げ」 釜山入港の大型船か イスラエル籍、左舷に衝突痕

2005/10/01 06:59
 【釜山30日近藤浩】根室市沖で9月28日未明、サンマ棒受け網漁船「第3新生丸」が転覆し、乗組員7人が死亡した事故で、発生時、現場海域を航行していたイスラエル船籍の大型船が、韓国の釜山港に入港したことが分かった。釜山海洋警察署は30日夕、日本の海上保安庁の要請を受け、この船を捜査、左舷に長さ約10センチの衝突痕とみられる傷があることや、衛星を利用した航行記録などから衝突事故のあった時間帯に現場付近を航海していたことを確認した。同警察署は1日、日本にイスラエル船の船体の塗料を送る。

 海上保安庁関係筋は、根室市内の漁場監視レーダー記録などに残る現場海域を通過した船舶の航跡記録などから、このイスラエル船が当て逃げした可能性が最も濃いとみている。同船は釜山海洋警察署の立ち入り捜査を受けた後の一日午前零時二十分ごろ(日本時間同)、釜山港を出港した。

 韓国領海内の事故ではないため韓国当局に強制力はなく、運航を止めることはできないためだ。同警察署は釜山港ではイスラエル船一隻だけを捜査。航海日誌のコピーと航行記録を提出させた。

 イスラエル船は、四万トン級のコンテナ船。同署などによると、同船は九月十八日、米国西海岸のシアトルを出港し、根室沖を通過して二十九日に釜山港付近に到着。地元の釜山港で営業する船舶代理店によると三十日午前七時ごろ、コンテナ船は同港に接岸した。

 北海道新聞の取材に対し、同警察署は「三十日午後五時二十分、海上保安庁から照会があり、捜査員を現場に派遣した。照会を受けた点を調べている」と、慎重に捜査する方針を示した。

 海上保安庁は根室の漁場監視レーダーに残された航跡などから、新生丸に衝突したまま消えた大型船は、韓国や中国方面へ向かったとみて、絞り込みを進めていた。
【写真】  2005/10/01 07:03

イスラエル船船長「覚えない」 根室沖の転覆事故

北海道根室市沖で漁船第3新生丸が転覆し7人が死亡した事故で、発生当日の9月28日未明に現場海域を航行していたイスラエル船籍の大型コンテナ船が韓国・釜山に入港していたことが1日、第一管区海上保安本部(小樽)の調べで分かった。船首に衝突痕があることから、一管本部は同船が当て逃げした可能性が高いとみている。

 海上保安庁は韓国に協力を要請。韓国の釜山海洋警察署が30日に検査し、衝突痕を確認。左舷には20—30メートルの線のような傷があり、ほかの船と衝突した時に付着したとみられる塗料も採取した。

 しかしイスラエル船の船長は海洋警察署に対し「(新生丸と)衝突した覚えはない」と話したという。

 韓国当局は塗料や航海日誌などの資料を日本へ送った。一管本部は海上保安試験研究センター(東京都立川市)で、新生丸と双方の塗料を鑑定、照合する。

 衝突した船と特定できたとしても、事故現場が公海上のため外国船に対しては日本に捜査権がない。このため確認されれば、一管本部は外交ルートを通じてイスラエル当局に捜査依頼する。

 イスラエル船は4万トン級で、米国のシアトルから根室沖を通過、事故翌日の29日に釜山港に入った。1日未明には再び出港した。

 一管本部は漁場監視レーダーの記録などからイスラエル船を特定、衝突痕以外に(1)衝突相手は大型船とみられ、サイズが一致する(2)事故発生時に現場海域を航行していた—ことを当て逃げした船とみている根拠に挙げている。

 一方、根室市の花咲港で転覆したままだった新生丸の本格的な引き揚げ作業が始まり、マストが折れた姿を現した。2日は陸揚げし、根室海上保安部が船体見分する。(共同)

≪特定できても捜査権なし 公海上の外国船≫

 北海道根室市沖でサンマ漁船が転覆し7人が死亡した事故で、韓国の釜山港に入港していたイスラエル船籍の大型船に当て逃げの疑いが1日、浮上した。しかし、現場海域は公海上のため、外国船には日本に捜査権がなく、特定したとしても刑事責任は問えない。

 1997年に釧路沖の公海で、サンマ漁船が当て逃げされ3人が死亡した事故では、釧路海上保安部が衝突したリベリア船籍の大型貨物船を特定した。「公海上」と「外国船」が壁になり、任意で関係者から事情聴取したものの、船長らは衝突を否定。結局、刑事責任は問えなかった。

 当て逃げした相手が外国船だった場合、現場が公海上なら日本の刑法を適用できない。公海上でも日本船なら捜査できる。海難事故に詳しく、この事故を担当した弁護士は「そのときは民事で賠償金を勝ち取った」と振り返る。

 今回の事故でも、「公海上」と「外国船」が捜査の大きな壁になるのは必至。釜山に入港していたイスラエル船籍の大型船は既に出港しているが、海上保安庁は釜山の海洋警察署に捜査の協力を要請し、イスラエル船籍の船体塗料を採取しており、それを送ってもらい、漁船に付着していた塗料と一致するか分析する。しかし、塗料が一致して衝突した船が特定できたとしても、関係者の任意の事情聴取さえ難航することが予想される。


◇≪過去の外国船との衝突事故≫
 1981年4月 鹿児島県沖で貨物船「日昇丸」が米原子力潜水艦に当て逃げされ、2人死亡

 85・4 東シナ海でマグロはえ縄漁船がリベリア船籍のタンカーに当て逃げされ、5人死亡

 91・3 大分県沖の周防灘で漁船がパナマ船籍の貨物船に当て逃げされ、1人死亡

 98・5 香川県の瀬戸内海で、漁船がパナマ船籍の貨物船に当て逃げされ、2人死亡

 99・1 八丈島沖でマグロはえ縄漁船がパナマ船籍のタンカーに当て逃げされ、1人行方不明

 2001・2 米ハワイ沖で愛媛県立宇和島水産高の実習船えひめ丸が米原潜に衝突され、8人が死亡、1人行方不明

 04・10 沖縄県の太平洋で漁船が外国船籍とみられる貨物船に当て逃げされ、2人けが



◇  ■北海道根室沖の漁船転覆事故 28日午前5時50分ごろ、北海道根室市の納沙布岬から南東約40キロの太平洋上で、根室市の落石漁協所属サンマ棒受け網漁船「第3新生丸」が転覆しているのが発見された。船長ら7人が死亡し、約6時間半後に甲板員1人を救助。船首から右舷にかけて衝突痕があり、第1管区海上保安本部(小樽)は当て逃げとみて業務上過失致死容疑などで捜査している。(共同)
(10/01 20:56)
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by thinkpod | 2005-10-01 22:10 | 社会


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